◎小説◎
-SF浦島太郎-
第16話
〜あらすじ〜
大臣タイ=ヒラーメの策により、タロウは牢屋から脱出できた。
しかし、プリンセス=オト殺しの汚名は被ったままである。
その上、脱獄の汚名まで着せられてしまった…
〜本編〜
ふう… 何とか牢屋から抜け出すことができたぜ。
だが、俺の姿は依然として鬼のまま。これをどうにかしなければ。
そこで手がかりとなるのが、タイ=ヒラーメの話だ。
牢屋から抜け出す前に、俺はこんな話も聞いていた…
ヒラーメ「牢屋から逃げ出しても、君の姿は鬼のままであろう。逃げたところで目立ちすぎてしまう。」
タロウ「そうだ… 変身して以来、俺は元の姿に戻れない…」
ヒラーメ「それはじゃな、君がまだ鬼の力を十分にコントロールできていないからじゃよ。
鬼の姿で理性が保てているのはたいしたものじゃが。」
タロウ「確かに、理性だけはなんとか保てている。 しかし、このまま鬼の姿でずっといるわけには…」
ヒラーメ「うむ。 鬼の姿でずっといると、やがて理性を蝕んでしまう。
やはり変身後の姿は君自身に負担を与えるのだ。」
タロウ「それではいけない! 俺にはイチローを倒すと言う使命が!!
何とかして元の姿に戻る術を探さなくては」
ヒラーメ「そこでじゃ。 その術の手がかりを教えて進ぜよう。」
タロウ「なんだって! それは一体何なんだ!?」
ヒラーメ「それはじゃな…」
〜続く〜
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